不動産資格

文系三大国家資格「不動産鑑定士」とは?

不動産鑑定士の概要

概要

◎国土交通省管轄の国家資格
◎弁護士、会計士税理士と並び、文系三大国家資格の一つ。
◎「不動産の適正な価値を鑑定するプロフェッショナル」
◎不動産は投資市場規模2500兆円(国土交通省資料)、業界売上規模46兆円(財務省資料)という、巨大な経済市場です。
◎また、不動産は日常生活に必要不可欠な重要資産であり、その経済的なインパクトは大きいです。
◎その不動産関連権利の適正な価値を決めるのが、「不動産鑑定士」
◎評価対象は現物の土地・建物だけではなく、それに付随する権利も
(賃借権・地上権・地役権など)

◎登録者数9482名、登録業者数3398名(2016年10月)
◎不動産鑑定業約64%、不動産業約14%、金融関係約8%、その他12%
◎おおむね500億程度の業界売上
(例、2015年は451億、うち売買102億、担保47億、財務諸表12億、資産評価57億、証券化51億、補償31億、課税21億、賃料評価21億、地価調査46億、鑑定人等としての業務41億、その他22億)
◎平成18年以降、申込者急減、2016年は800人程度(合格者数は約100名)、特に20~30代の若年層の申込者が急減
◎40歳台が3割弱を占め最大であるが、60歳超が4割超を占め高齢化が進む。
→従って、若い世代で、かつ、不動産関連ビジネスに興味のある方にとっては、チャンスです!

鑑定士になるまでの流れ

国土交通省所管の国家資格「不動産鑑定士試験」に合格する

試験は、短答式試験と筆記試験でそれぞれ年1回

合格後実務修習を受け、全てのカリキュラムが終了すると「終了考査」を受験(修習期間は1年コースと2年コースを選べる)

その後、鑑定事務所や独立開業などで鑑定士業務に従事

仕事内容

鑑定評価業務(独占業務)
◎地価公示、地価調査
◎固定資産税評価、相続税路線価評価
◎Jリートや企業の財務諸表に向けた評価
◎金融機関の担保評価、破産管財案件等の資産評価
◎海外不動産評価

コンサルティング業務
◎土地の有効活用
◎売買関連業務
◎投資信託分野の関連業務
働き方としては、
◎企業内(鑑定会社、不動産会社、金融機関、コンサル会社等)
◎独立開業(鑑定士のみのケースや、他の弁護士、会計士・税理士と共同での開業のケースも)

不動産鑑定士試験

宅建との相性が抜群!

売買・賃貸と鑑定は非常に密接に結びついており、ビジネスチャンスが広がる!

2段階方式

ステップ1:短答式試験(鑑定理論、行政法規)
ステップ2:論文式試験(民法、経済学、会計学、鑑定理論(論文・演習)
それぞれ年1回で、短答式が毎年5月、論文式が毎年8月

短答式は一度合格すると、3年間有効

短答式は100点中7割が合格目安(合格率は30%程度)
論文式は600点中6割が合格目安(合格率は10~15%程度)

想定される勉強時間

短答式800~1200時間
論文式1200~2900時間

試験データ

不動産鑑定業務のトレンド
◎拡大し続けるJリート市場
◎環境配慮やESG投資
◎不動産評価におけるビッグデータ、AIシステムの活用
◎空き家の評価
◎農地の評価
◎海外不動産の評価

以上になります。

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